- Title:
- office M
- Location:
- Miyanomori, Sapporo, Japan
- Completion:
- July 2020
- Project Architect:
- 吉本 考臣、谷浦 修斗、麻生 香実
- Structual Architect:
- Build Contractor:
- Takaomi Yoshimoto Shuto Taniura Koumi Asou
- Site Area:
- -
- Footprint:
- -
- Total Floor Area:
- 42㎡
- Stories:
- 1F
- Purpose:
- Interior Design
- Concept:
- Photo:吉田 昂平(Kohei Yoshida)
・architecturephoto 掲載
・arch daily 掲載
・Archello掲載
・Renovation Design:alphabooks 掲載
北海道札幌市中央区宮の森に位置する築49年木造アパートの一室をオフィスにするリノベーションプロジェクト。自身たちの事務所ということもあり自主施工に挑んだ。図面等はなるべく描かず即物的に現場で考え、もし失敗したら解体してしまえばいいという姿勢で臨んだので、最初はスタッフとバールを持って壊しては掃除をするという作業の繰り返し。その中の限られた空間の中で、発見したものをどのように機能やデザインに落とし込むかを考えた。既存の畳、野地板を剥がすと無垢材の床梁(梁背:300)が現れた。解体を進めていく中で、この床梁に腰をかけ、休憩するスタッフや手伝いに来てくれた学生を見たときに床梁を家具スケールで空間に落とし込むことを考え、空間を十字に走る床梁を家具に置き換え色々な場所を生む装置にした。床梁にどこでも設置し長時間座れるようにスツールもデザインした。単純に形だけを変化させるのではなくて、そのモノをどう捉え直すか、解釈し直すかということを考えました。動線に対しては跨ぐという行為が不自由さを与えるかもしれませんが、その不自由さも新しい居場所や立ち止まり考える時間を作り出すと考えています。